切実な悩み、登山中のトイレ問題、あなたはどうしていますか?

登山の行動中にトイレに行きたくなったときには困りますよね。一番良いのは、登山計画を立てる段階で、コース上のどこにトイレがあるのかを確認し、現地では早めに公衆トイレや山小屋のトイレを使うことだとおもいます。

しかし、そんなにうまくいくときばかりではありませんよね。僕も水分の取り過ぎには注意していますが、どうしたってもよおすことはあります。

最近では山の環境問題や山小屋のトイレのし尿処理問題への関心も高まっているので携帯トイレを持参している人も多いのではないでしょうか?

携帯トイレがあれば気持ちも安心なうえに山にも優しい

かくいう僕も、ザックの中の緊急セットの中には携帯トイレを入れるようにしています。最近は100円ショップでも簡易的なものをおいているので登山ザックだけでなく自家用車の中にも入れる用意しています。

しかし、携帯トイレがあったとしても、そもそもどこで用を足すかという問題でもありますよね。

そんな時には登山道から離れて、人目の届かない場所を探しますが、無闇に草むらに入り込むのも危険です。登山道から離れれば、そこには危険が潜んでいます。マムシやスズメバチの巣に近づいてしまう可能性もあります。

理想的なのはは登山道から派生したケモノ道の先などで適当な場所を見つけることです、この場合にもストック等で草むらを分けながら入っていくようにすると安心です。もしグループ登山で仲間がいれば、ケモノ道の分岐に立っていてもらえると安心ですね。

もし登山者が行き交う登山道の近くや、周囲に遮るものがない場所しかないない時は、ツエルトや携帯トイレ用のポンチョがあると便利です。

なるべく人目につかない場所に移動して、サッとツエルトを張るか、ポンチョを被って用を足せば、丸見えになることだけは避けられます。

携帯トイレを使った後はどうしたらよいの?

帯トイレは、用を足し排便袋に凝固剤を入れて、防水・防臭の密封袋で持ち帰るタイプが一般的です。付属の密封袋もありますが、心配な場合は大き目な袋を準備しておくと安心です。

また、密封するときはしっかりと空気を抜いておきましょう。空気が入っていると、途中でファスナーが開いて大変なことになる場合があります。

また、途中の山小屋や下山口に回収箱がある場合にはそこに廃棄してもよいですが、無い場合はきちんと自宅まで持ち帰って、行政の指示に従ってゴミとして処分しましょう。

やむを得ない時の「キジ打ち」をする時には

しかし、携帯トイレがない場合などは、どうしても「キジ打ち」に臨まなくてはならない場合もあります。そんな時は、使用した紙はその場に捨てるのではなく、ビニール袋などに入れて持ち帰り、汚物は穴を掘るか土をかけて土壌が分解しやすい状態にすることが必要です。

ティッシュペーパーにはナイロン繊維が含まれており、水に流れても白い繊維が残ってしまいます。登山者のマナーとして手間だとしても持ち帰るようにしましょう。

持ち帰りには専用のビニール袋をひとつ用意すればすむことで、トイレットペーパーと専用ゴミ袋を一緒に、ジッパー付きのビニール袋に入れておくと便利です。

あると安心な登山でのトイレグッズ

荷物が増えすぎててしまうのは避けたいですが、山行中の安心には変えられません。あると心強い登山中のトイレグッズを紹介します。

ツエルト

ツエルトはトイレだけでなく非常時にも役立つので是非、ザックの中に携帯しておきたいですね。僕は簡易型のポンチョ型をいつも入れてあります。
【写真】

携帯トイレ用簡易ポンチョ

これも便利ですが、ツエルトがあれば不要かなともおもいます。
【商品】

携帯トイレ

僕は100円ショップのものを常備していますが、以前の山行で仲良くなった登山者の方が、モンベルのトイレグッズは使いやすいので他のギアやウェアは持っていないがこれだけはモンベルを使っているといっていました。

【写真】
【モンベル商品】トイレキットとトイレットペーパー

ガベッジバッグ

ゴミ用として携帯していますが、使用済みの携帯トイレをザックに入れたくないときに外付けする際に重宝します。アウトドアメーカー製もありますが、これはピークス(登山雑誌)の付録です。
【写真】

トイレットペーパー(芯無し)

自宅で使用していたものである程度量が減ったものを芯を抜いて持って行っています。外側はガムテープで濡れ対策して中心から使いようにしています。
【写真】

下痢止め

水なしですぐに飲める下痢止め薬は本当に重宝します。下痢止めと痛み止めの薬はエマージェンシーセットには欠かせませんね。

山のトイレ事情と登山者としての心構え

登山者が集中する人気の山域では、どこでも深刻なトイレ問題を抱えているのが現状です。最近では環境庁や地元自治体と山小屋が協力して、自然還元式の新しいトイレの設置を進めていたりしますが、高いコストと労力を必要とするものだけに、設置は一部山域にとどまっています。

それだけに、利用者ひとり一人がルールとマナーを守って大切に使うことが大切です。公衆トイレも山小屋のトイレも、その多くがチップ制をとっています。利用者は必ず決められた料金を収めるようにし、各小屋で定められたルールに従うことも大切です。

また、トイレを使用できない時でも、登山者ひとりひとりが自然環境を考えた行動をとって気持ちの良い山行をしていきたいですね。

 

主に日帰りで低山から八ヶ岳、北アルプスを歩いています。登山を始めてからずっとソロ山行です。

まだまだ山はわからないことばかりですが、同じようにソロで山歩きを始めた方に参考になる情報をシェアしていきたいです。

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