天気俚諺(てんきりげん)とは?登山で使えることわざを紹介します

天気俚諺とは天気予報に関する昔からつたわる言い伝え(ことわざ)です。農作業や安全な漁のために天気を予想することが必要であったことから、観察にもとづいた経験則によって天気予測が行われていました。

それが言い伝え(ことわざ)として現在に残っているのです。

天気にまつわる天気俚諺はたくさん存在しますが、登山をするうえで役に立つものも数多くあります。山に関係することわざを集めてみましたので、登山予定の前に活用してみてはどうでしょうか?

天気俚諺の色々な例

雨の兆しに関する天気俚諺

太陽や月が暈(かさ)をかぶると雨

巻層雲が空一面に広がって、太陽や月をおおうと、ぼんやりとした光の輪が見えるます。これを暈(かさ)と呼びます。西から低気圧が近づいた場合、前日に巻層雲が広がり、しだいに中層雲、下層雲が広がって雨が降るようになります。

かさ雲は雨の前兆

富士山のかさ雲は有名です。かさ雲がかかった富士山はとてもきれいですが、このきれいな姿も実は悪天の兆しです。

南から暖かく湿った空気が流れ込んでいて、雲が発生しやすい条件になりますが、特に独立峰の山の斜面を風が上がっていくと、山頂付近で雲が発生します。

飛行機雲が消えないと雨の兆し

飛行機が通過した後に一本の線のように飛行機雲が出来ますが、空気が湿っていると飛行機雲はなかなか消えません。飛行機雲がしばらく残るようだと、天気は下り坂となります。

うろこ雲は3日のうちに雨

うろこ雲は巻積雲の別名のことです。低気圧が西から近づくと、巻雲から、巻積雲、高積雲、乱層雲へと雲が厚みを増して、雨が降り始めます。うろこ雲が出始めてから雨が降るまでに時間はかかりますが、西から低気圧が近づいており天気はくだり坂へと向かいます。

川の音がよく聞こえると雨

水蒸気を多く含むと、音はよく伝わるようになる性質があります。逆に言うと、音がよく聞こえるようになるのは、低気圧が接近して空気が湿ってきたからです。そのため天気はくだり坂に向かっているといえます。

雲が南から北へ流れると雨

雲が南から北へ向かって流れるということは、南風が吹いているということです。低気圧の周辺では、反時計回りに風が吹いているため、南風が近づくと、西から低気圧が近づいていることになります。

強風に関する天気俚諺

雲が東から西へ早く流れると大風

東から西へと雲が流れるということは、低気圧性の渦を巻いた雲が近づいていることになります。その流れが速いということは、台風が南海上から近づいていることになります。西から東への早い雲の流れは、台風の接近を示しています。

つるし雲は雨と強風の兆し

強い風が高い山を吹き越えるときに、山の風下側では、風が波を打って流れます。これを山岳波と呼びますが、つるし雲は風が上昇するところにできて動きません。この雲は湿った空気が強く吹いている証拠です。嵐の前触れを示しているといえます。

雷に関する天気俚諺

雷三日

上空に寒気が流れ込むと、大気の状態が不安定になり、雷が起こりやすくなります。上空の寒気の動きは比較的ゆっくりであるため、一度、雷が起こると3日間ほど雷が起こりやすい状態が続くことが多いです。

朝の雷に川越すな

朝から雷が起こるというのは、上空の寒気が強く、日差しで地上が暖められなくても大気の状態が不安定になっているということです。

日中、さらに地上の気温が上がると、大気の不安定な状態が一層強まり、大規模な雷になります。雷は発達した積乱雲で起こり、同時に激しい雨が続きます。大雨で川が増水するので、朝から雷が発生するような時は、川越えの危険性を示しています。

夜なる雷は長い

「朝の雷に川越すな」と同じ原理です。夜に雷が鳴るということは、日差しがなくても大気の状態が不安定であることを示しており、すなわち上空の寒気が強いということです。寒気の動きは遅いので、夜に雷が鳴ったら、長く続くと考えてよいでしょう。

雷が鳴ると梅雨が明ける

太平洋高気圧が強まり梅雨前線を押し上げると、前線の活動は活発になります。活発な前線で雷雨が起こるようになると、太平洋高気圧が強いので、梅雨明けも近くなります。

晴天につながる天気俚諺

夕焼けは晴れ(ただし、梅雨の夕焼けは朝まで持たぬ)

夕焼けになるということは、西の空に雲があまりないからです。天気は西から変わることが多いので、夕焼けになれば翌日は晴れます。

ただし、梅雨の時期は梅雨前線が南北に振幅するため、夕焼けになっても、前線が北上してきて雨になることがあるので気を付けましょう。

朝霧晴れ

高気圧におおわれて空に雲がないときには、地面から空に向かって熱を放射する量が多く、気温が下がります。

気温が下がると、空気中の水蒸気が凝結して地表付近に霧が発生します。霧が発生するということは高気圧におおわれているということで、日中は晴れます。

霜柱が立つと晴れ

「朝霧は晴れ」と同じ原理です。晩秋から冬にかけて冷え込みで氷点下になると、霧が発生するだけでなく、地面では霜柱が立ちます。霜柱が立つほど冷えるということは、高気圧におおわれているということになるので、晴れるということです。

雪に関する天気俚諺

冬の雷、大雪のもと

雷が発生するということは、積乱雲が発達しているということであり、冬には日本海側に大雪をもたらします。日本海側で使う言葉で、太平洋側にはあてはまりません。

 

主に日帰りで低山から八ヶ岳、北アルプスを歩いています。登山を始めてからずっとソロ山行です。

まだまだ山はわからないことばかりですが、同じようにソロで山歩きを始めた方に参考になる情報をシェアしていきたいです。

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